共有パソコン使用時の注意・HDD等メディア廃棄時の注意点

共有パソコン使用時の注意点

パソコンを家族で共用して使用している場合、家族の誰かが勝手にファイル共有ソフトをインストールしたために、情報が漏洩(ろうえい)したなどの事故も起こっています。こうした事故を防ぐために、家族共用のパソコンを使う場合は以下の点に注意しましょう。

 

 パソコンを購入したら、家族の一人ずつに一般ユーザ権限アカウントを作成し、アカウントの共有はしないようにしましょう。これは、万が一、家族の誰かがウイルスに感染したり、ファイル共有ソフトを導入したとしても、別の家族のデータに影響が及ぶ可能性を低くすることができるためです。

 

管理者権限は、ソフトウェアのインストールなど、必要な時だけ使用し、通常時には一般ユーザ権限で使うようにしましょう。これにより、危険性の高いソフトウェアを家族が不用意に導入する可能性を低くすることができます。また、最近では、子どもの利用内容を保護者が制限できる機能を備えた機種も登場しています。

 

メディア廃棄時の注意点

企業や組織の重要情報が漏洩するのは、ネットワーク経由とは限りません。パソコンを廃棄したり、他人に譲渡したりする場合に、搭載されているハードディスクなメディアから情報が漏洩する可能性があります。中古のパソコンに前の所有者が利用しているデータがそのまま残されていたというトラブルが発生しているだけでなく、企業で利用していた形跡のある中古のパソコンを意図的に購入して、そこに保存されているデータを探し出すという方法で機密情報を入手するという手口も実際に使われているようです。

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特に注意が必要なのは、保存されているデータを削除したり、ハードディスクをフォーマットしたりしただけで、パソコンを処分してしまう場合です。画面上でデータが消えているように見えても、実際にはハードディスク上にデータが残されたままになっていることがあり、特殊なソフトウェアを利用することで、削除されたはずのファイルを復元することが可能です。

 

  • ・データ消去用のソフトウェアを利用する。
    市販されているデータ消去用のソフトウェアを使用すると、ハードディスクやメディアのファイルを復元できないように完全に消去することができます。
  • ・専門業者のデータ消去サービスを利用する。
  •  ただし依頼先の会社の信頼度も考慮して業者を選定しましょう。
  • ・パソコンのハードディスクを取り出して、物理的に破壊してしまう。
  • ただし、ハードディスクの場合には、外側のケースだけを破壊しても、中にあるディスクが破損していない場合には、ディスクを取り出してデータを復元することも可能なので注意してください。